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「個人再生」に関するお役立ち情報

個人再生の履行テストとは

  • 文責:所長 弁護士 鳥光翼
  • 最終更新日:2024年2月27日

1 履行テストは、再生計画通りに返済できるかを確かめるプロセス

個人再生を申し立てると、債務額や申立人の財産(清算価値)の調査・確認、再生計画案の作成等、再生計画が認可されるまでに様々な手続きが行われます。

履行テストは、再生計画案認可までに行われるプロセスのひとつであり、申立人の方が再生計画案通りに返済ができるかどうかを確認することを目的に行われます。

具体的には、債務総額や清算価値をもとに、再生計画における毎月の返済想定額を算定し、その金額を毎月申立代理人や再生委員の口座に振り込むというものです。

以下、履行テストまでの流れや、履行テストの実施期間、履行テストで支払った金銭の扱い、支払いができなかった場合について説明します。

2 履行テストまでの流れ

個人再生の申し立てを行うと、まず裁判所による審査や質問等がなされます。

事案の内容や申立代理人の有無よっては、裁判所が個人再生委員を選任します(事案によらず一律で個人再生委員を選任する裁判所もあります)。

その後、再生手続の開始決定がなされると、正確な債務額の調査と、申立人の財産の評価額(清算価値)の調査に並行して履行テストが行われます。

履行テストにおいては、再生計画における一月当たりの返済額の想定額を、申立代理人の預り口口座や、再生委員が指定した口座に、毎月支払います。

3 履行テストの実施期間

履行テスト実施期間は裁判所によっても異なりますが、概ね3か月から6か月間と考えられます。

4 履行テストで支払った金銭の扱い

履行テストが完了したら、原則として振り込んだ分は返還されます。

個人再生委員に対して支払っている場合、個人再生委員の報酬(一般的には15万円程度)を控除した残額が返還されます。

5 支払いができなかった場合

履行テストは、再生計画のとおりに返済できるかどうかを確かめるための手続きですので、もし支払いができなくなると、再生計画が認可されず、場合によっては自己破産を検討しなければならなくなるので、注意必要です。

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